倦怠感や疲労感を感じたら甲状腺の病気を疑う|バセドウ病と橋本病

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病原体を検出する方法

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検出する方法と疑陽性

私たちの体に侵入してきた、病原体やウイルス、バクテリアなどは、血液中で様々な影響を及ぼします。この血液中に含まれる病原体が、どの種類なものなのかを調べる方法があります。それが「免疫沈降」と呼ばれる方法です。この方法を使って、病原体の種類を特定する際には、把握しておくべき点があります。その一つは、免疫沈降での結果を得るまでには数時間程度の時間がかかるということです。採取した血液に、特異抗体を投入し、遠心分離を行い、その後ウェスタンブロットなどの方法で病原体の種類を検出する、という数段階の工程があるためです。もう一つは疑陽性の存在です。ごくまれに、病原体が含まれていないにもかかわらず、それが検出されてしまう場合があります。これは、その特異抗体の性能が不十分であったり、病原体に非常によく似た物質が含まれている場合に生じることです。

病原体が検出される仕組み

特異抗体には、その構造上に大きな特徴があります。特異抗体は二本の腕を持ちます。そのため、一つの特異抗体で二つの病原体をつかまえることができます。これが何度も繰り返された結果、病原体が特異抗体によって結合し、大きな塊となります。大きな塊となった病原体は重くなるため、遠心分離によって下に沈んで行きます。これが免疫沈降の名前の由来にもなっています。特異抗体は、本来私たちの体の中にもともと存在する免疫のシステムの中核をなしています。つまり免疫沈降によって病原体の種類を特定するという方法は、最初から人間が人工的に発明したものではなく、生物の体を研究する科学者によって発見されたことがきっかけとなっています。